第3回 人生ビルドアップカフェ開催のご案内
第3回の人生ビルドアップカフェは下記のとおり開催する予定です。
ご興味ある方は、ぜひご参加ください。
日時: 4月19日(金) 18:45~20:15(流れによって30分ほど延長あり)
場所: 千代田図書館 第1研修室
〒102-8688 千代田区九段南1-2-1 千代田区役所9階
東京メトロ東西線、半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅下車 4番または6番
出口から徒歩5分
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/chiyoda/
募集人数 ~10名
最少催行人数 4名
テーマ
前回に引き続きますが、「死について」
「より善く生きるとは」だけではなく、そこから派生することについての対話を予定しています。
お申し込み
「こくちーず」でも募集しています
お申し込み期限
4月18日 12時
第2回 人生ビルドアップカフェ報告
第2回の人生ビルドアップカフェを、3月29日(金)18時45分より千代田区役所の9階にある、千代田図書館研修室で開催しました。
議題は、『死について』と『よりよく生きるとは』。
この議題は第1回目のカフェで議論した内容の継続で、第1回目のなかでキーワードとなったものです。
このように、人生ビルドアップカフェでは、毎回違ったテーマではなく、できる限り継続性を持たせて対話などを行っていきたいと思っています。
対話概要
対話は、「死について」と「よりよく生きるとは」という2つの議題を、両者の関係性や結びつきなどを詳らかにできればと並行して対話しました。
各々、いろいろな意見がでましたが、そのなかで主なものは以下のとおり。
○ 「死」と「よりよく生きる」ということに関連性はあるか。何人かの偉人は、自分
の死を意識することで、残された時間を有意義に生きていこうという意識が芽生えた
と言っているが、それはあたっているか。俗にいう「死生観」を持つことは、よりよ
く生きることにつながるのか。
この問いに関しては、いまのところ何とも言えず、まずは関連付けずに各々を考え
ていくことになった。
○ 「死」について、「死後の世界」を信じるか信じないかによっても、よりよく生き
る内容は異なってくるのではないか。「死後の世界」を信じている人間は、現世だけ
ではなく、命はずっと継続する前提で生き方を考える可能性がある。たとえば、京セ
ラの創業者である稲森和夫氏は来世を信じており、現世での生きる目的は生まれた時
よりも少しでもきれいな魂をもってあの世に行くとしている。
しかし一方において、「死後の世界」はないと考える人も多く、少し前に亡くなっ
た物理学者のホーキング博士は、死後の世界を完全に否定している。
結局、この「死後の世界」はあるとも無いとも言えず、また立証することも現時点
では不可能である。よって、まずは「死後の世界」については触れずに、万人が納得
できる確定事実である、「死は誰にも訪れる」「死ぬまでは生きている」ということ
に立脚して、対話を進めることになった。
○ 「よりよく生きる」に関して、次の2つの心的態度が必要ではないかという意見。
①肯 現状に感謝する。
②否 現状に不満を持つ。
↑
一見すると正反対に見えるが
↓
①肯の「現状に感謝する」ことは、たとえ今がどのような状態であっても、感謝す
る心を持つことで、今を受け入れることができる。
②否の「現状に不満を持つ」ことは否定的に思えるが、現状を満足しないことでさ
らに発展していこうとする原動力が生まれ、その人を向上させる。
↓
①、②は正反対の心的態度であるが、しかし両者ともその人を向上させるのに資す
るものであるといえる。(しかし②については、否定的ではなく、肯定的に使われ
る必要がある)
○ 「よりよく生きる」ことに関して、次のような意見も出た。
「自分の意志(意思)を自分の望むように発揮することが「よりよく生きる」こと
につながるのではないか。
さらには、人間は群れを作る生き物、社会性を持つ生き物である以上、その意志は
他人との関係をベースに成り立つものであるのではないか。
↓
「世の中の役に立つ」という価値観が生まれ、それが「よりよく生きる」というこ
とにつながるのではないか。社会の中でどう生きるか。
○ 「よりよく生きる」という言葉は、人が他人の生き方を見て「あの人はよりよく生
きているな」といったときに使われるものであり、自分が自分の生き方を評価する時
には「納得して生きいているか、いないか」といった表現になるのかもしれない。
○ 「よりよく生きる」ことばかりに意識が走ってしまうと、今を否定し、さらには自
己を否定する危険性もあるのではないか。
○ 世の中には運命はすでに決まっているとする「運命論者」と、自分の人生は自分で
切り開くことができると考える「自助努力論者」とがある。前者は人間はすでに固定
され変化しないものと捉え、後者は逆に人間は変わることができると考えると言える
のかもしれない。
など、など。
上記のようなさまざまな意見が交わされました。
しかし、いまだ「よりよく生きる」がどのようなものを指すのか、どのような状態になったときにそう感じることができるのかは詰めることは十分にはできませんでした。
よって次回以降も継続して「よりよく生きる」ことについて対話を重ねていきます。
また、今回の対話の中で「よりよく生きる」に関して、「自分の意志」という言葉が出ました。この「自分の意志」と「よりよく生きる」との関連性も重要である可能性があります。
さらには、「死」と「よりよく生きる」との関連について、今回はあえて結び付けませんでしたが、社会で活躍しているキーパーソンや歴史上の人物のなかにも、「人生を有意義に生きたいのならば、自分の死を意識しろ」「自分も死ぬのだということを悟ってから本当の人生が始まる」といった趣旨のことを言及している人が何人もおり、やはり「死」と「よりよく生きる」との関連性は無視できない可能性があると思われます。それは一般的に「死生観」とう言葉で表現できるかもしれず、いずれ俎上に載せる必要性はあると思います。
※ 今後、対話内容に合わせて、書籍やその一部(コピー)を使用するかもしれませ
ん。
次回のカフェは4月中旬か下旬を考えています。また「こくちーず」などを通じて告知させていただきますので、興味ある方は是非ご参加ください。
第1回 人生ビルドアップカフェ報告
第1回の人生ビルドアップカフェを、2月27日(水)18時30分より千代田区役所の9階にある、千代田図書館研修室で開催しました。
はじめてということで、参加者の方に議題を出していただき、その中からひとつの議題を選び、討論させていただきました。
議題は、『死について』。
この議題は他の対話カフェなどでもよく取り上げられる議題で、それだけ人々の関心の高いことがうかがえます。
対話概要
○ 近年、死について意識することが多くなってきている。それは年齢的なことが影響しているかもしれない。
○ 生老病死は原理。死は誰も逃れることができない。命は有限。年を重ねることで、若い頃には感じていなかった死に近づいているという実感がある。
○ 現代は医療技術の進歩などで長寿になっているが、長生きに対する二つの見解。
①肯 長生きをしたい。今は死にたくない。
②否 別に長生きはしたくない。今死んでも構わない。
↑
この違いをうむものは?
↓
①肯・いままで生きてきて、納得した生き方をしたと思えない。その思いがある
限り、今死ぬのは悔いが残る。
・残された時間、自分が納得できる生き方をしたい。死ぬときに納得して死に
たい。
・まだまだ体が動くので、何でもできる。残された時間を有効に使うこともで
きる。だから今は死にたくない。
②否・長生きする方が怖い。
・何人かの高齢の知人を見ていると、幸せな人が少ない。
↓
体が動かない。自分の自由にならない。
孤独を感じている。
希望がない。目標がない。
・仮に人が今死んでもよいと思えるのならば、そう思える理由とは。
人生での役目を果たしたと思うのでは。(例えば女性であれば子供を育て上
げた等)
疲れやすくなっている等の体の変化からくるのではないか。
全体的に意欲がなくなったのではないか。
近くに幸せに生きている人が少ないので、期待が持てないのではないか。
孤独になりたくないと考えるからではないか。
その他
○ 上記のように、「長生きをしたい」「長生きをしたくない」、両方の見解に共通するものは一体何か。
↓
いまを納得して生きていない (仮説)
生きていることに手ごたえがない (仮説)
「長生きをしたい」「長生きをしたくない」、一見正反対に思える意見も
その根底においては「いまを納得して生きていない」「生きていること
に手ごたえがない」といった思いがあるのではないか、という仮説。
○ 仮に「いまを納得して生きていない」「生きている手ごたえがない」というのが、死に対する恐れや、逆に生に対する諦観の原因だとするならば、ではどういう状態であればそれを脱することができるのか。
自分の能力を最大限発揮して生きる? 人や社会に何らかの貢献をしているという実感を持ちながら生きる?
↓
これを問いとして言語化すると、どのような言葉になるのか?
↓
「よりよく生きるにはどうしたらよいのか」 (仮説)
「いまを納得して生きていない」「生きている手ごたえがない」という状態を克服
するためには、「よりよく生きる」というのが仮説として挙がった。
よって、次回は引き続き「死について」とともに「よりよく生きる」について対話したいと思います。
※ 死に対する恐怖に関して、生物の持つ本能的な恐怖、根源的な恐怖は普遍的なものであり、今回の対話としては除外させていただきました。
※ 上記以外に、「命は誰に属するのか」「本人が自分の命を好き勝手にすることはできるのか」といった内容の対話もありましたが、これは今回の議題から外れてきますので、次回は議題にしません。別の機会があれば議題にしたいと思います。
次回のカフェは3月下旬ころを考えています。また「こくちーず」などを通じて告知させていただきますので、興味ある方は是非ご参加ください。
人生ビルドアップ カフェ、はじめました。
人生ビルドアップカフェを始めました。
カフェと言っても喫茶店ではなく、あるテーマをもとに話し合ったり、学び合ったりする場を意味しています。
主に中年以降の人生を、生き生きと送るには? 悔いなく生きるには? といったことをテーマに進めていきます。
名称にあるビルドアップとは、英語の ” build up " からつけさせていただきました。
ビルドアップ”buid up" には、「築き上げる、確立する、高める、増強する、価値を増す」といった意味があります。
自分の人生を見つめなおし、自分で自分の人生の価値を高め、そして自分の人生を有意義なものに築き上げていければ・・そんな思いでこの名称をつけさせていただきました。
概ね、月1回の割合で主に東京23区内で開催します。
中年を中心にとありますが、それ以外の年代の方の参加も大歓迎です。
開催につきましては、下記のホームページやイベント告知媒体(「こくちーず」等)によってお知らしします。
詳細は「人生ビルドアップ カフェ」ホームページで!
↓
続きを読む